昨日今日と、仕事以外で結構人と話す機会を頂いた。
基本引きこもりなので、外に出て誰かと話すということは滅多にしない。というか今の時期は出来ない。
昨年痛めた頸椎が、低気圧の影響をもろに受けてとにかく毎日痛いのに加え、実は紫外線アレルギーである。夏にめっぽう弱いので、よほどのことがない限り人に会うために電車に乗って出かけたりはしない。
その代わり今の時代は素晴らしくてZOOMなどのオンラインでビデオ通話が出来るツールが山ほどある。有難いことに、これさえあれば家にいながら人と会ってお話しできるので引きこもりのは本当に嬉しいツールだ。
お陰様で、意外と仕事以外でも人と会話しており楽しく過ごさせて頂いている。もう本当にインターネット様様である。
だが、最近「お話ししたいです」というメッセージを良く頂く。それに悩んでいた。
そう思ってくれるのは有難いのだ。
そして起業家たるものニーズに応えてなんぼだ。会いたいと言ってくれる人がいたら会いに行け話したいという人がいたら話してあげろと先輩の起業家さんに教えて頂いた通り昨年までは、誘われたらなんでも顔を出していた。
行きたくないなーと思うものも「だめ!そんなこと思っちゃ!会いたいって言ってくれたんだから!」そうやって自分を奮い立たせて行っていたけど本当に疲れてしまうのである。そして大概面白くないのである。
そう感じてきてしまい、今年からはバンバン断るようにしている。自分が興味を持てないものには行かないし興味を持てない「人」の誘いも断るようにした。
すると異常なほど罪悪感が生まれた。
「嫌われる」という怖さがむくむく出てきてうっかりいい顔をしそうになる。いい顔をしたら疲れるのが分かっているのに。
で、今日話していたベテラン大先輩の起業家さんにそのことを相談した。
プライオリティとシナジー
その方はわたしが見る限り
いつもご機嫌でいて、周りに嫌な人がいない
むしろその方の周りは、いい人と好きな人しかいない
ように見えていた。
仮に吉田さんとしよう。
吉田さんにどうしてそういう状況を作り出せたのか
話を聞いた。
すると吉田さんは
「シナジーがあるか無いかを大事にしていますね」
という。
はー!シナジーね!!めっちゃ大事だわそれ
シナジーって何??
やばい、今知ったかぶりしちゃったから
今更聞けない。
吉田さんと喋りながら秒でヤフる。
三省堂辞書ウェブによると
シナジー(synergy)は、「共同作用」「相乗作用」を意味する英語からきています。二つ以上のもの・人・事柄などが、相互に作用し合い、ひとつの効果や機能を高めることをいいます。
今日一つ賢くなりましたぞ!!
ああ、これは私もすごく大事にしているなぁと思いました。要は喋ることで「発見や気づき、新たな学びがあるかないか」を私は「効果」「機能」としているのでそれが生み出せる相手だと確信がある場合は時間を作るしそうでない場合は、お断りをする。
ここまで読まれて、勘のいい方だと「なんで話す前からシナジーがあるかないかの判断が付くんだよ」と思われるかと思います。
それは過去の経験から分かるのですが、ひとつ「話したくなる人の誘い方」には絶対的な共通点があります。
それは
アジェンダがあるか無いか
もうこれだけ。アジェンダって簡単に言うと「議題」や「議事日程」です。この件についてお話ししたいので、お時間頂けますか?というお誘いは8割お受けしてます。話す内容が事前に明確になっていると、興味のある無しの判断が付きやすいのでお受けしやすいので、シナジーが生まれるか否か想像が付きやすいんですよね。
中にはアジェンダの内容が「最近の私の話を聞いて欲しい」だったりした場合、その人に興味があったら聞くかもしれないけれど、そもそもそういうアジェンダを送ってくる人が面白い訳がなく、また私もお話を聞くことでお金を頂いている立場なのでそれは致しかねることが多いのです。まあこれをこの前伝えたら、「オメェと喋るには金が必要なのか!キャバ嬢か!!」と逆切れされたケースがあったことをここに書いておきましょう。←引きちぎり案件だよ(笑)
あとは「最近の中澤さんの状況を聞きたい」というアジェンダも多い。
ブログに書いてあるよ?それ以上のことないよ?何が聞きたいの?売れ行きとか?なんでそれをあなたに話さなきゃいけないの?あなたと収支報告するメリットが何か教えて欲しいよ??それを伝えあって何が生まれるの?傷のなめ合いや、お互い大変だけど頑張ろうと言える相手はもう間に合っているから大丈夫だよ?
そうやって話す人を振るいにかけて行くわけです。体力がないからなー。有効に時間を使いたいのですよ。だからシナジーが生めるかどうかは私にとってもすごく大事にしていることで、そこにプライオリティを置いています。プライオリティは優先順位ね。もう全部日本語で言えよって思うよね、最近のビジネスマン頭いいよね。
そう、でもそうやって自分のプライオリティを大事にしているのに出てくるこの罪悪感はどうしたらいいのだろう?この「いいひと仮面」はどうしたら脱げるのだろう?それを吉田さんに聞いてみた。
全てイニシエーション(通過儀礼)がある
「吉田さんは最初からシナジーがあるか無しか、というプライオリティを大事に出来ていましたか?」と聞いたら
「そんなわけない。でもそこを越えなきゃいけない時期って誰にでもあるよ」
「いい人の仮面を脱いで、自分の時間やエネルギーを大事にする。その時間やエネルギーをかける方向を間違わないこと。特に自分にしたいことがあるなら尚更。」
したいことっていうと、例えば起業している人ならしたいこと・しなきゃいけないことは山ほどあるし、出したい結果があるならそれが「したいこと」の一つになる。そこにエネルギーとスピードを注力するためには、ある程度人付き合いを選ぶって必要だよなぁと改めて思った。
起業をしていなくても、「したいことをする」ために人付き合いを考える時期ってあると思う。例えば疲れていて、一人になったり、寝たいとかも大事な「したいこと」だと思う。
結果出している人って、結局どこかでこの通過儀礼を通っているなぁと思ったりする。もちろん「人に会っても全然疲れません!バンバン会いたいという人に会いに行けます!」という精神力と体力がずば抜けた人は稀にいる。でも稀だから、そうじゃない人はそうじゃない生き方を選択した方がいい。
吉田さんもそういう通過儀礼のような、罪悪感やらなんやらを超えて、人にも自分にも優しくなり、気が付いたら周りに好きな人しか残らなくなったのだと思ったら、今の私もこれは通過儀礼の痛みなのだと、納得がいき、希望が持てた。
通過儀礼という言葉が好きだ。
それを超えたトンネルの先に、光と成長があることを見せてくれるから。希望があるから前を向ける。
そういえばホスト界の帝王ローランド様の名言のひとつに
俺が接客したら、カニだって前を向いて歩く
ってあった。
全てをポジティブに変えられない時もあるから、無理やり前を向く必要もないけれど、前を向いた方が楽になるし、面白くなったり、闘志がわいて人生に「やったろーやんけ」ってなれることも多々ある。
足元を見飽きたら、前を向くのおススメ。
ローランド様、尊い。
結局、吉田さんありがとうというブログを書こうと思ったら、ローランド様を最後持ってきたことによってカオスが増したので、本日はここまで(笑)
いつもお読みいただきありがとうございます!