13年間勤めた会社を辞めて、独立して丸三年経って思うこと
どうやら3年前の今日、13年間勤めていた仕事を退職したらしい。Facebookさんが過去記事として教えてくれた。
最近は少なくなってきたものの、未だに「会社を辞めたい、今の職場で未来が見えない、どうすればいいですか?」という質問や相談を受けることがある。退職から丸三年経っても、私の回答はただ一つ。
「じゃあ辞めたらいいじゃん(笑)」
ふざけてんのかと怒られそうだが、本気でそう思っていつも言っている。でもこういう相談に乗って実際に退職した方がこの3年間で1人もいないので、まあ世の中はそういうものなんだろうと思うに至る。
でも分かる。普通に会社辞めるってめちゃくちゃ怖いことだ。かくいう私も、会社を辞めて果たして自分はやっていけるのか、生きて行けるのか、そういう不安が常にあった。その不安が強すぎて歯を食いしばって寝ていたのでしょう。朝起きたら歯が少し欠けていたほど、苛まれた問題だから躊躇するのも本当に良くわかる。
よく分かるけど、「じゃあ辞めたらいいじゃない」とマリーアントワネットばりに言ってしまう。すると必ず言われるのが
お金が不安!
この先転職がうまく行くのか不安!
辞めることが失敗だったらどうしよう!
起業して食っていけるか不安!
だいたいこんな感じのことを言われます。分かる。歯が欠けるほどよく分かる。
でも私はこれしか言えない。
「なんとかなるし、なんとかするよ。」
まずは本当の自分の願いを叶えてあげる
いや、本当になんとかなるし、なんとかするんですよ、自分自身が。
そしてその生きる力というのは、すべからず全員が持ち合わせているので、どうか自分の底力を信じてほしいなぁと思うのです。
だから本当になんとかなるし、なんとかしてくれるから(未来の自分が)
辞めてもなんとかなるぜと言うのですが、それだとやっぱり雑だし救いが微妙にないのでちょっとだけ追記するとしたら
辞めたい、と言っている方のほとんどは辞めたいのではなく「疲れている」のだと思うんです。精神的にも肉体的にも、なんかもーいろいろ疲れ果ててしまっているから、とにかく休みたくて「辞めたい」と言っているんだと思います。
疲れ果てていて、本当は考える余地もないほど疲れきっているのに、辞めた将来のことまで考えようとするから、それはネガティブな未来しか描けなくてもしょうがないのではないかと思うんですね。
なのでそういう方の本当の望みは
一先ず「辞めたい」のではなく、「休みたい」というのが本心なのでそれをまず叶えてあげましょうよ、と提案します。
そうすると必ず「休めません」という方が現れます。
わたしもそのタイプだったので超絶よく分かりますが、辞めたいま本当に思うのは「そんなの幻」だということです。
現に辞めた今も、私の所属していたお店は潰れていないですし、会社もピンピンしております。むしろ売り上げ上がったんじゃねーかとすら思います。
辞めてもですよ?本当に人一人が「休む」んじゃなくて「辞めた」としても
会社もお店(部署)もピンピンしておるわけです。もちろん、人がいなくなってしまって大変な時期もあったと思いますが、それはもう経営者の課題であって、私たち一個人の課題ではないのです。
迷惑をかけたくない気持ちの奥に、責められる恐怖心と罪悪感は無いか。
その恐怖心と罪悪感から、休めないと言っているのか。
はたまた、休んだら「あいつは弱い、使えない」と思われるのが怖くて
休めないのか。あくなき承認欲求を得るために、会社に命を差し出すのか。
もしこういう気持ちを抱えて「休めない」といいながら「もう戦えない」体や心になってしまっているのなら、それもすべて幻ですから休んだらいいと思います。
有休をとって何週間か休んでもいいし、休職の相談をしたっていい。
すぐに辞めなくても方法はいくらでもあるから、とにかく自分の頭と心がフラットになるまで自分のために休んだらいいですよ。
周囲からなんと言われようと、思われようと。
その言葉や思惑が、あなたの将来や価値を傷つけるなんてことは出来ないから。
で、休職や有休を許してくれないような会社なら、本当にすぐにでも辞めていい。健康って取り戻すのに時間かかるから…「いのちだいじに」のコマンド発動ですよ。
辞めて休みましょう。3か月でも1年でもとことん。
あくまで私の感覚ですけど、ちゃんと休めた人って今度は無理せずに働けるようになって再就職したり、結婚したりするんですよね。それもとても良いことだと思う。
会社の中でとことん遊びつくしたか?
それでも会社を辞めたい方は、辞めてでもしたいことがあるのでしょう。
でもその前に、今の会社でやり残したことは無いかをチェックすることをおすすめします。
辞めるまでに「やり切った!!」と思えるには何をすればいいか?
それを真剣に考えて全部実行したらいいですよ、全部。
わたしは会社を使って自分の人生を遊ばせて頂いた感覚が強いので、特にそう思うんですよね。
お給料を頂きながら、いろんなことにチャレンジさせて頂けて、しかも大失敗しても首にならないなんてすごいシステムだな!と思いながらやってました。
逃げていたスタッフとのコミュニケーションに一歩踏み出してみた。
怖かったけど店舗異動(転勤)をして、一からチームビルディングをしてみた。
コーチングをスタッフ育成に導入してみた。
ほかにも色々好き勝手させて頂きましたが、どれも本当に逃げずにやってよかったと思えるものばかりです。
「逃げていることをすべて引き受けて。そうすれば自信はつくよ」
起業を志したときに、相談をした方に言っていただいた言葉です。
これは本当にそうだった。そして自信だけではなく、後悔を残さないためにも「やり切る」という選択肢を推奨します。
「あの時の選択は間違ってた」なんて
将来の自分に悲しいセリフを吐かせたくないじゃないですか。
どうせなら
「めっちゃやり切って後悔ない!本当に楽しかった!あの選択は間違いなかった!」
って言わせてやりたいじゃないですか。将来の自分にさ。
そんな気持ちで今をとことん楽しみながら頑張る。
将来の成功にとらわれず、将来の自分の笑顔のために、今から楽しみ頑張る。
楽しむっていわゆる「うぇーーーい!!」みたいな感じだけじゃないんですよ。
胃から血が出ちゃうくらい、悔しい想いや
消えてしまいたいと、ふるえるほどの慟哭も
「楽しい」なので。
一生懸命やると、だいたい「楽しい」です。
そして後悔なく、次のステージに行けます。
辞めて、悔いなし。
そんなわけで辞めてから3年経ち、4年目に入った今ですが、一度も会社に戻りたいとか辞めたことを後悔したことはありませんね。強がりではなく本当に、やりきってしまったのでどう考えても、後悔の仕様がない。
そして想定内のような想定外のような、未来を今のわたしは生きているのですが、やはり今はあの時の彼女(私)の頑張りとか、決断に感謝しかない。
毎朝、観葉植物に水をやりながら「この豊かさをくれてありがとう」と、ささやかですが昔のわたしに感謝しない日はないんです。
あの決断がなければ、出会えなかった人やこと、ものがあまりにも多すぎて…
だから辞めたいという人には「辞めればいいじゃん」という。
なんとかなるし、なんとかするから。
自分をそんなに見くびることなかれ。
どんな状況でも生きる強さがある以上に
どんな状況でも幸せを感じることが出来るほどには
人ってすごいんだから。
新芽カワ(・∀・)イイ!!
どこでも、咲けるよ。
だからまずは自分にお水をあげてねという話。
まだなにも決まってないから、未来はいいんじゃん。
※この記事を投稿したらこんな反応を多く頂いたので後日、追記記事を書きました。こちらも併せてご覧ください。